葬儀・告別式の在り方を見詰め直そう

2019年04月08日
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近年、葬儀・告別式の在り方が大きく変わって来ています。家族葬や直葬が増えていることで、金銭や精神的な負担は少なくなっているようです。無論それらはありがたいことですが、昔からの風習が省略されてしまうのは残念なことです。

とりわけお通夜を行わない葬儀・告別式もありますし、簡素化の名を借りた暴挙と言われても仕方がありません。お通夜をする理由は、故人を偲んで夜通し線香の火を絶やさないことです。葬儀・告別式に来られない方が弔問に訪れるケースもありますし、故人と過ごせる最後の夜でもあります。

最近は24時間対応の線香もありますし、遺族がずっと線香の火を見ていなければならないという訳ではありません。心身の負担も少ないですし、従来とは大きく違っています。そして、もう一つの要因がお寺との関係ではないでしょうか。

特定の信仰を持たない方が増えていて、葬儀社に委ねる場合もあります。葬儀社が用意する僧侶に読経を頼むことがありますし、その際にお通夜の省略を決める遺族が増えているようです。葬儀・告別式の在り方は自由ですが、最低限のルールと風習があるのは確かです。死者への冒涜になりますし、年配者の意見に耳を傾けることをお勧めします。

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