若い人こそエンディングノートを

2020年04月10日
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エンディングノートという終活のための日記があります。葬儀や遺産についての要望や、家族へのメッセージ、自分の生きてきた道を記録しておくという趣旨で話題になることが多く、高齢者が死後のために書くものというイメージが強いです。

しかし、はたして終活とは高齢者のためだけのものなのでしょうか。人はいつ何が起こるかわかりません。急な事故や病気に見舞われることは、年齢に関係なく起こり得ることです。葬儀や遺産については、たしかに若いうちはそれほど考えることはありません。

しかし家族や友人への感謝等、普段伝える機会のない大切な気持ちをそのままにしておくのはもったいないことです。口で伝えるのは照れくさくても、日記としてなら書いておくことができます。また、これまで自分はどのように生きたのか、そして今どのように生きているのかを文字として書き起こし振り返ることは、自分を見つめ直す良い機会です。

それによってこれからの人生をどう生きるかを考えるきっかけにもなります。こうして考えると、終活とは決して死後のためにあるものではなく、自分に残された時間を大切にするためのものだとわかります。まだまだ死ぬことはないと安心している若い人たちこそ、一度エンディングノートを書いてみると良いでしょう。

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